まだ花のない11月頃、生垣や植木畑で出荷の時を待つ町中のサザンカが色とりどりの花をつけます。白梅、紅梅、しだれ梅と、2月からは、まさに花木の競演。イエローワンマンカーの久大本線の車窓の風景も、春色に染まります。
中でもハルサザンカは「春咲きのサザンカ」を意味し、江戸時代から園芸種としての栽培記録が残るサザンカの品種です。田主丸町の石垣観音寺には、「観音寺」と名づけられた、そのハルサザンカの原木があり、樹齢350年と推定され、植木・苗木生産地久留米を象徴する木です。まだ肌寒い頃から咲き始める時を重ねた美しい花の姿は、人々を魅了してやみません。