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本日もお酒とお喋りで盛り上がっております。
 

 昔は、造酒屋だったといわれる鹿毛酒店。今は、昔の面影を残した販売店で、お酒を配達し、角打ちのマスターとして毎日お店にでています。「こんにちわ!」と引き戸を開けると、まず目に飛び込むのは、大きなカウンター。ここで、お正月休みを除く毎日、角打ちのお客様のために店を開けています。「いや、実は」うちは、結構古いんですよ」と鹿毛由美さん。大正に創業された造酒屋で、「澤波」という商標で日本酒を造っていました。ずっしり、その思い出は鹿毛さんの胸のなかに秘められているのでしょう。その木箱を大事そうにさすり、なつかしい顔をなさいます。

 そして、今はこの地に酒の販売店として移り住み、地元田主丸の家々にお酒を配達しています。配達する時はバイクにまたがりヘルメットをかぶります。「車でピューと配達すれば見過ごすことも、バイクで走っていると、田主丸の町の樹々の匂いや人の顔、家々の表情も体で覚えていきます」とスピード時代にこんな話、どこかに置き忘れて来た感情が思い出されます。「息子が小学校6年生のとき、お父さんのバイク姿を子どもながらに感動していると作文に書いて賞をもらった時は、うれしかったですよ」と奥様の綾子さん。


地元田主丸の家々にバイクでお酒を配達します。

我が家のようにほっとする場所。

 お客さんは我が家のように、落花生、サキイカ、チーズなど、大きな瓶から、客自らだして、美味しそうにかじりながら焼酎を楽しんでくれます。温かでなごやかな雰囲気。ここでは、何を話してもさえぎる人もおらず、ただ、鹿毛さんと綾子さんが、相槌を打ったり、ぼけとつっこみをしてくれるから、大宴会となり笑い声が耐えません。「この雰囲気とマスターが好きだから遠方からでも毎日のように来ているんだ」とにんまり笑うお客様。
 我が家のようにほっとする場所、鹿毛酒店のもうひとの顔です。


鹿毛酒店

福岡県久留米市田主丸田主丸188
TEL 0943-72-3046


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