田主丸のみなさんは、ご親戚やご近所の方たちとおつきあいが密だからと、同じ種類の器を何枚も買い揃えるといわれる店主の宮崎邦博さん。なるほど、他所ではすっかり姿を消した今でも、結婚式をはじめいろんな催しを家で行なうから、器の種類も豊富に数も多く必要です。そのため、陳列台の一画には、同じ種類の器が何枚も重ねて紐がかけられ収納されています。宮崎陶器店の創業は昭和20年12月。その前は、医療機器の制作、金物屋、桶の制作と業務内容をかえ、現在の陶器屋として落ち着きました。
そばで、邦博さんのお母さんであるヨシミさんが邦博さんの話に大きくうなづかれます。ヨシミさんは、この4月1日に100 歳となられ、今も現役。店の留守番をし、お客さんとのコミュニケーションをはかり、販売にも一役買っておられます。「いやー私なんか・・」といいながら、新聞大好きだから、世間話もお上手です。そこへ、娘さんの美津子さんが帰って来られました。「うちは仏具や骨入れもあるんですよ」とご自分でも不思議なご様子です。地域のニーズにお応えてしてこんな品揃えになったとか。
仕入れは、邦博さんが現地に直接出向き、田主丸の皆さんの好みのものを仕入れてきます。いつの頃か仕入れた、オールドの深川製磁器。長い時を経た今でも、店先を懐かしく飾っています。じっくり商品を見て行くと、「まだあったんっだ」と懐かしい器の発見もあります。懐かしい昭和ワールドに迷い込んだ感じの、宮崎陶器屋。ほのぼのとした空気が流れています。
宮崎陶器店
福岡県久留米市田主丸町中町219 TEL 0943-72-2420