平成7年、333通の応募の中から選ばれたのが渡辺靖子さんの「山苞の道」です。「苞」は、ワラに包まれたみやげものという意味があり、源氏物語の中にも「山苞にもたせ給へり紅葉」という句があります。山苞の道とは、山に包まれた道、そしておみやげの多い道。
やがて会の名前も「山苞の会」となり、美しく心ふれあうやすらぎの山里づくりがはじまりました。
絵画、陶芸、染色、工芸の作家が暮らし、巨峰や植木・苗木の産地として豊かな環境を守ってきた山苞の道沿いでは、翌年から、11月2日と3日の文化の日に合わせて「来て見てん山苞の道」が始まりました。
道を中心に、山里をゆっくりと歩いて見てもらいながら、手に心におみやげを持ち帰ってもらおうというこのイベント。歴史・旧跡とともに、油絵、木版画、染め物、人形、手作り家具と、そこに暮らす人々の手による作品が並ぶギャラリーやお店、観光農園などが人々をあたたかく迎えます。